「アイシャドウっていろんな色があるけれど、どの色を買ったらよいかわからない」「オフィス用のナチュラルメイクに使える1色が知りたい!」このような声をサロンに来ていただいたお客様から良くいただきます。

自分にピッタリな、毎日使える色を1色でも持っていると、とって便利ですよね!

結論から言いますと、似合うアイカラーはベースカラー(イエローベース、ブルーベース)を基準に選ぶと、肌色に馴染んで自然な陰影を作ることができます。

ベースカラーを知ることは、似合うメイクの色を知る手っ取り早い手段とも言えるでしょう。

本記事では、自分のベースカラーがわからない方でも、肌色に合った色を選べるようになるコツや、単色アイシャドーを使って自然な立体感を足す方法を画像付きで解説していきます。

最後に、取り入れやすいプチプラコスメから、ベースカラー別にお勧めの色をピックアップしてみましたので、デイリーで使える便利な1色を見つけたい!と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1色で多才!単色アイシャドーとは?

今回ご紹介する「単色アイシャドー」とは、文字通り1色のアイシャドウです。

単色使いもできますし、お手持ちのパレットと合わせて使うこともできるので、是非1つは持っておきたいですね。

単色アイシャドウ(イメージ)

上記のイメージ画像のようなカラフルなものもありますが、お顔に立体感をプラスするための色は、顔の陰影を強調するようなブラウンベージュカラーになります。

このような色を「影色」と呼んだりもします。

この影色を入れるのと入れないのでは、お顔の印象も大きく変わってきます。

それでは、次にどんな影色を探せばよいのか?について、次の項で解説していきます。

馴染む単色アイシャドウの色の選び方

冒頭でも述べましたが、自分に似合う色を見極める方法の1つに「パーソナルカラー診断」があります。

パーソナルカラー診断は、専門のアナリストが、色布をお顔の下にあてがって対比をチェックする方法が一般的です。

専門的な目で診断することで、ベースカラーは勿論、誰が見ても「似合う」と思う色を見つけることができるので、服選びにも大いに役立つことで知られています。

ですが、近くに診断してくれるところがなかったり、なかなかサロンまで行く時間が取れなかったり、少しハードルが高いのも事実です。

ここでは、ざっくりですがご自身のベースカラーがなんとなくわかる方法をお伝えします。

その方法とは「自分の手にイエローベースが似合う色、ブルーベースが似合う色を塗ってみる」です。

どの色を縫ったらよいかは、この後にご紹介しますが、まずはテスト的にアイカラーを縫ってみた私の手をご覧ください。

無造作にブラウン系を塗ったように見えますが・・・。

実は、このように色味を分けて塗りました!

私は、今まで何人ものカラーリストの方に「イエローベースですね!」と言われたほどの、分かりやすいイエローベースタイプです。

このように見比べてみると、上側に塗った色の方が自然に肌に馴染んでいるのがわかるかと思います。

反対に、下側に塗った色の方は、一見して「塗った感じ」が出ているように見えると思います。

私はこの記事を書くにあたって、近くのドラッグストアに行って売り場の様子をチェックしてきました!

有難いことに、最近の化粧品売り場の色見本には「ブルーベースさん向け」「イエローベースさん向け」など、テスターに記載されていることが多いです。

その情報を頼りにご自身の肌に付けてみて、自然に見える方があなたのベースカラーである確率は高いでしょう。

単色アイシャドウはこう使え!イラストで解説

続いて、アイシャドウの塗り方について解説してきます。

グラデーション

アイシャドウの代表的な塗り方として「縦グラデーション」と「横グラデーション」というのがあります。

「縦グラデーション」は、目のキワから上に向かってグラデーションを入れるやり方、「横グラデーション」は、目尻側から目頭に向かって(又はその逆、双方から)グラデーションを入れるやり方です。

縦グラデ―ション
横グラデーション

「縦グラデーション」と「横 グラデーション 」は、主に複数の色(明るい色、濃い色、中間の色)を使って表現することが多いですが、 単色でも重ねたりぼかしたりすることで、これらのグラデーションを作ることが出来ます。

1色で、グラデーションを作るなんて難しそう!!

そう思われるかもしれませんが、筆の種類を変えることで実は簡単にできちゃうのです。

アイシャドウの色はいつも1本の筆やチップで塗っていませんか?

用途に合った筆を選ぶことで、同じアイシャドウでも肌への乗り方が全然違います。

ここで「あると便利!グラデーションをつけやすい筆3つ」をご紹介します。

やわらかい毛質の筆

アイカラーの粒子をふんわりとのせることができる筆です。瞼全体にアイカラーを薄く乗せるのに向いています。

硬めの毛で作られた筆

アイカラーの粒子をしっかりのせることができる筆です。細かいところまで色が乗せやすいので、目のキワから中心に向かって色をぼかしてグラデーションを作るのに向いています。

アイシャドウチップ

細かいところに色をしっかり付けることができます。アイシャドウをアイラインのようにラインで入れたり、目のキワなどにしっかりと色をのせるのに向いています。

いかがでしょうか?道具を変えるだけでもメイクの腕はぐんと上達するものです。

用途に適した筆を使い分けて、1色グラデーションに挑戦してみましょう!

ノーズシャドウと眉下シェーディング

アイシャドウは瞼だけではなく、 顔の凹んでいる部分に塗って凹凸を強調するいわゆる 「シェーディング」のような使い方もできます。

顔の凹凸を強調するときに使う筆は、柔らかい筆がお勧めです。

固い筆を使うと色がしっかり入ってしまうので、不自然な印象になってしまいます。

下図のように、眉下のあたりから鼻下に向かって縦長に入れているのが、ノーズシャドウです。

ノーズシャドウを入れることによって、顔に立体感が出て鼻筋が通ったように見えます。

ノーズシャドウと眉下シェーディング

眉下と瞼の間の少し窪んだ部分から(図の三角部分)眉下に沿って入れているのが、眉下のシェーディングです。

ここに入れることで、目元の陰影がくっきりとして顔が締まります。

ノーズシャドウも眉下のシェーディングも、柔らかい筆を使って入れてみてください。

おすすめ単色プチプラアイシャドウ3選

それでは、実際にどれを買ったらよいのでしょう?

色選びやメイク法が自分に合うかわからないまま、いきなりデパコスのお高いアイシャドウを買う!というような賭けに出る前に、まずは手に取りやすいプチプラアイシャドウでお試しいただくのが良いでしょう。

プチプラコスメの中でも特に人気のブランドで、単色アイシャドウのラインがある「ケイト」「エクセル」「マジョリカマジョルカ」の商品の中から、イエベさん、ブルベさん別でピックアップしてみました。

ケイト

大人女性にも大人気!カネボウのメイクアップブランド ケイト の ザ アイカラーシリーズ。

ブルーベースの方には「レッドブラウン」、イエローベースの方には「アプリコットブラウン」がおすすめです。

今回私が付けてみて、この2色が一番万能色だなと思いました。

026 レッドブラウン色見本

026 レッドブラウン

027 アプリコットブラウン色見本

027 アプリコットブラウン

エクセル

ノエビア化粧品のメイクアップブランド エクセル も根強い人気を誇るブランドです。

エクセル アイ プランナーは、きらめきのあるタイプの単色アイシャドウのシリーズ。

ブルーベースの方には「サンダルウッド」、イエローベースの方には「ナツメグ」がおすすめ。

どことなくスパイシーなイメージの2色です。

F04 サンダルウッド色見本

F04 サンダルウッド

F02 ナツメグ色見本

F02 ナツメグ

マジョリカマジョルカ

資生堂のメイクアップブランド マジョリカマジョルカ は、若い方に大人気で「マジョマジョ」の愛称で親しまれています。

このブランドは、一色一色のネーミングがとっても可愛くて私も凄く好きなブランドです。

マジョマジョは、私が20代の時からあるブランドです。意外と歴史があってビックリ!

ブルーベースの方には「胡桃」、イエローベースの方には 「シナモン」がお勧めです。

BR332 胡桃(くるみ)色見本

BR332 胡桃(くるみ)

BR331 シナモン色見本

BR331 シナモン

まとめ

今回の記事では、単色アイシャドーを使ってメリハリある顔立ちにする塗り方と、色の選び方についてまとめてみました。

アイシャドウ1色だけを使って色の濃淡のみでメイクをすると、落ち着いた印象に見えます。

派手さはない分、きちんと感はあるのでオフィス用にポーチに1つ忍ばせておくとよいのではないでしょうか?

アイメイクがシンプルな分、チークとリップの色は少し冒険しても良いかもしれません♪

自分に似合う色を使って、メイクを楽しんでみてください!